SF ママチャリ日記

東京恵比寿・広尾から米国夫と5歳娘と39歳で初渡米。アラフォー育児に奮闘中。日本の電動ママチャリでサンフランシスコの急な坂も人生アップダウンも快走中。(その後ママチャリは3台盗まれたけど、迷走快走中)

大統領選挙。幼稚園、会社、女性リーダーシップについて思う

このタイミングでアメリカにいたことは、とても意味深いものだったのかもしれない。カリフォルニアはとてもリベラルなので、基本的には民主党派・クリントン派。シリコンバレーにグローバルなテク企業群も基本的にはクリントン派だったのだろう。大方の人々はショックで絶望。仕事にこれないくらい衝撃という感じだった。街でも多くプロテストが行われていた。特にLGBTの聖地カストロでは、週末に大規模パレードがあったようだ。

結局誰が上にたっても、①そもそも二党の理念(銃とか中絶とかの議論)みたいなものに引きづられるのと、②現状への不満を『党をかえる=変化する』期待で置き換える、この2点のほうが重要だったのかな。いろんな意味で二分されてるアメリカ、グローバル化(で損をするアメリカ)への不満、を象徴した結果だった。 

そんな中でいろいろ考えさせられたのが3点

①幼稚園での模擬選挙

②会社経営陣からのメッセージ

③女性リーダーシップ

 

①幼稚園での模擬選挙
生徒に実際に選挙させて選挙の重要性や仕組みを理解する。そこまではいいのだが、なぜヒラリーを選ぶのかなどを答えさせるのだが、完全に『親がいってることのコピー』。またヒラリー投票が当たり前、なぜならXXは悪い人だから、といった兆候は(たとえ事実上この州や学校の倫理的にそうだからといって)そうでない人が意見をいえないような雰囲気・・・いかなるものか?と思ってしまった。大人の社会環境ならまだしも、学校・子供ならなおさら、『そういう中でもきっちり中立で反対意見を尊重する』ことのほうを教えるべきでは?なんて思ってしまった。人々の多様性を尊重するっていいつつ、『その多様性主義』を尊重しない派を頭ごなしに否定するほうに誘導するってどうなのか・・・。うーん、ややこしい難しい。

②会社経営陣からのメッセージ

特に女性や・人種マイノリティー、LGBTグループなどへのメッセージはとても早かった。会社の上層部からの、『企業ポリシーには一切影響しない、継続して多様性を重視するから心配しないで』と。私の属している企業もそうだけど、名だたるこの街の企業群や旦那の事務所なんかも似たような反応だったとか。一方で、『こういう州・企業にいるからといって、皆が同じ反応とは限らない、そうでない選択をした人もいるのでお互いを尊重してほしい』と念押しもきっちり。いろいろ激動な社会、将来の不安が立ち込める環境の中での、いろんなメッセージ、議論。それだけみんなの衝撃がものすごいんだなぁ、というのを肌で感じる1週間だった。

③女性リーダーシップ

何かにつけて『女性の』大統領というところに注目・議論が集まってきたのも今回の特徴だろう。興味深いのは『女性』自体も分裂が深まっているという点。あえて日本風に名前をつけると・・・

1)昭和型肉食バリキャリ派
ヒラリーのような都市圏・エリート・セレブみたいなバリキャリママのすっごい女性陣とその予備軍、憧れ群

<対抗>

2)古き良き女性派
従来から(現在もだけど)なんだかんだで男性優位の社会で満足・得をする派。強いものにまかれたい派。ヒラリーや上記エリートやセレブには違和感・反感・妬みが強い。アメリカ一般的にはここが一番多いような感じがする。

3)ミレニアル的草食ゆるキャリ派

女性リベラル派だけど(日本でいう)昭和型ながっつり肉食系に違和感を覚える派。結局『たまたま女性』なだけでやり方は権力のある男性と同じにみえてしまうので、ヒラリーに魅力を感じない?世代もあるだろうけど。

 

日本でも女性のリーダーシップ、ロールモデルとかももりあがっていた(いる?)ころ、日本企業の中でそのような議論を3年くらいしたけれど、ここがとっても難しいところだ。1)をもちあげるばかりの方向性にいきがちで、実際の一般マジョリティはめちゃめちゃ萎えてるというのが本音だったりする。誰をたてるかで、浮動票がどっちにでもつく・・・。やっぱり男女は決して平等にはならないんだなぁ。

 

とはいえ、毎日めげずに地道にやっていこう・・・。

ようやくシッター確保

Care.comでベビーシッター探しをして早4ヶ月。ようやく良縁と運がまわってきたようだ。ニーズとしては2種類あって、

①平日17時~19時の間のケア(英語)

②日本語の先生兼シッター(週1)

日本の朝とこちらの夕刻に、だいたい週3で、ビデオ会議が入るので、その間にゆるーい家庭教師的な感じで英語での保育がいいかな、と。だいたい30人くらいの応募の中から、10人くらいやりとりして、実際にあった3人目にして、意気投合。市内の大学に通い幼児教育を専門に学ぶ良いお姉さん。

そして、同時期に日本語のお姉さんも確保。日本語メインのケアをするアルバイトさんといった感じ。

日本とアメリカの間にもオペアビザという制度があることをいまさら知ったのだが、その最大日本人コミュニティがサンフランシスコにもあるらしい。

オペアケアは米国国務省認定の有給チャイルドケア・プログラムで、アメリカでお給料をもらいながら子供のお世話をし、学費補助を利用してシティカレッジなどにも通えます。往復航空券&滞在・食費無料で、年間約100万円のお給料をもらいながら、最大2年間、有給で働くことができます。』(その道のイントラックスさんのサイトより)

早く知っていればよかった。

アメリカは保育・幼児教育は本当にいいビジネス。そうやって実績をつんで良いシッター・ナニーになった人は、時給が50ドル(5000円ほど)近くなることもあるらしい。ちなみに今サンフランシスコでは時給20ドルがベースかな、と思われる。15~30ドル範囲での広告が多いが20ドルベースの+tips/expenses みたいなのが標準かも。

日本(東京)でもこれだけ保育士不足という社会問題がある中で、もっと柔軟な保育のあり方を検討したほうがいいと思った。保育士=福祉=保育園事情の狭い世界=激務という方程式から抜けられて好きな形で働けるひとつの職業として、ベビー・キッズシッターという職業を確立して、かつビジネス化・高度化していく。

それと同時に、日本にいる外人がものすごい高い確率で経験しているALTのように、海外から政府が積極的によびよせるのもいいかも。特に英語圏からだったら家庭教師みたいな感覚でニーズがあるはず。

 

ともあれ、これで、ちょっと頼れる人が増えたので、精神的にものすごく安心。

 

 

 

Daylight Saving Time! 時差ずれ注意!

ちょっとちょっと!いきなり『今夜2時で時計を1時間遅らせること』的な告知がモバイル上できた。おそらくGoogle Calendarのサポートかな?それよりそんなの誰も話題にしてなかったし、知らなかったし!どうやら2016年は3月13日からサマータイムなるものが始まってて、それ以降にやってきてる私には『時計をずらす』行為は初めて!

Daylight Saving Time (DST) is the practice of setting the clocks forward one hour from standard time during the summer months, and back again in the fall, in order to make better use of natural daylight. (このサイトより引用

全米ほぼ全土であるようなので、アメリカで完結する仕事の場合には、実際関係ないのかも。

Less than 40% of the countries in the world use DST. Some countries use it to make better use of the natural daylight in the evenings. Some studies show that DST could lead to fewer road accidents and injuries by supplying more daylight during the hours more people use the roads. Other studies claim that people's health might suffer due to DST changes.

ふーん。40%の国々で適用されてて、自然光をよりよく活用し、ビジネスにも健康にも事故防止のためにもいいらしいとか。とはいえ、そうでない結果もあって賛否両論とのこと。

日本との時差を考慮して、ビデオ会議をいろいろセットアップしつつ、娘の予定やら、ベビーシッターやらの予定を組んでいたのだが、微妙に一時間ずれたのでちょっと迷惑!(というか誰か警告してよ~)いままでこちら夕方5時が、日本の朝9時。それが10時になる。そういう意味では娘を4時半~5時に迎えにいく前に一連会議が出来てしまうので、結果オーライか。

シカゴ 野球事情 Cubs優勝!

仕事でシカゴにいってきた。シカゴは、私が16歳のときに母の友人が駐在になったので、便乗して一人で遊びにいかせてもらった、初渡米のまち。マイケルジョーダンとかがバスケ界を君臨していたころだ。その後も何度か訪れいてはいるが、毎回何かと感慨深い。英語が話せなかった10代、将来のイメージとビジョンと冒険心だけですごした日々と、そしてこの現在と。まぁまぁ、悪くない。

サンフランシスコからシカゴは4時間のフライト。時差が2時間あるので、夕刻6時台発でもホテルについたら夜中の1時とか2時とかだ。真夜中にミシガン橋からみえるTrump タワーの存在もなんだか(大統領選を控えるこの時期)タイムリーで面白い。(※同僚がそこに泊まってた)

とりわけ面白かったのが、Uber/Lyftなどのドライバーが皆

『金曜はどこでどうしてる?』と聞いてきたこと。何?ナンパか?と思っていたら、そうではなく、その週末金曜から歴史的な野球の試合があるから、だという。つまり訳すと『どこでどうやって試合を観戦する予定なのか?』という挨拶だった、ということ。

シカゴカブス(Cubs 幼熊・幼獣という意味)が、なんと108年ぶりのワールドシリーズ制覇できるか、という決勝試合のことだ。その週末から第3、4、5戦が予定されていて、街中『Cubs Blue』といわれるお祭りフィーバーで、公園の噴水やらとある川までブルーに染まっていた。何よりも会う人会う人との話題がそれだったので、Cubsがいったいなんのスポーツなのか(野球?バスケ?アメフト?)すらおぼつかなかった私も、すっかりインスタントCubs Fanに。(@単純)ちなみにその週末チケットもうわさによると、立ち席で30万円からになってるとか!あとその時間帯はおそらく、Uberドライバーの供給はほぼないはずだから、料金上昇のリスクに気をつけたほうがいい、というアドバイスまで。笑)

結果、その週末だけでは決着がつかず、第6、7戦まで延長され、サンフランシスコに戻ってきて11月2日(水)にテレビで野球観戦をしてしまった!延長10ゲームの最後の最後は、残念ながら娘の寝付かせでみなかったんだが、シカゴにゆかりのある旦那はテレビにかじりついてみて大歓声!シカゴから赴任してきた近所のカップルも大喜びで、一緒にお祝いした!(なんと適当なインスタントファン!)

 

 

サンフランシスコ ハロウィーン事情

東京広尾。外国大使館や駐在員が多いインターナショナルな街なのでずっとハロウィーンをしっかり楽しんでいた。広尾コミュニティがおそらく80年代くらいにはじめたアメリカン&インターナショナルスクールの生徒などを対象にしたTrick or Treating も500人規模の子供達を迎えるほどの規模だ。私達のアパートも近所のキッズのホームベースとして活躍していて、毎年数百とスナック菓子を用意したものだ。

 

今年は本場アメリカでの初ハロウィーン。今では日本でも商業的にもメディア的にも100%市民権を得た季節の祭りとなっているが、こちらも9月終わりくらいから人も店も街も、かぼちゃ&オレンジ三昧で、気分が盛り上がる。そんな中、2点ほど新鮮だったのは、

  • コスチューム選択についての注意喚起ー『特定の文化』にまつわるものを避けること。これは大人(work appropriateかどうか)向けも子供向けもだ。たとえば、芸者(Japanese)、とかポカホンタス(Native American)とかをカルチャー的な要素をステレオタイプで誇張したものは誰かを不快にさせることになるかもしれないので、極力避けなさい、ということ。学校でも注意喚起のメールが数回回ってきた。結論、古典的な魔女がらみ、映画の中の人物、スーパーヒーロー、ディズニーなどが無難とされる・・・。
  • Day of the Dead (Día de Muertos)  死者の日というメキシコ(+他諸国も?)のお祭りとの連携。ハロウィーンの翌日11月1日、2日に死者の霊が帰ってくるとのことで、意味合いは日本の『お盆』だけど、それを盛大にパーティモードで祝うもの。007の映画でJames Bondがパレードにまぎれていたのが記憶に新しい。骸骨をポップにアートに模したコスチュームやメイクアップが、日本のハロィウンシーンではさすがにあまりみかけないが、こちらではコラボしているのが多かった。f:id:mksfo:20161107035557p:plain

学校では、就学前のスクールでのイベントが禁じられてるのか、基本は義務教育であるキンダーガーデンからイベント参加。うちのこはその前のTKクラスなので、学校でのコスチュームやらセレブレーションは一切なし。そのかわり、地域のイベントやパレードに個人として参加するのだ。

ミッション地区に大きなパレード(2時)があり、ファミリーの多いNoe Valley地区、Core Valley 地区などのTrick or Treatは大規模で治安がよくて、大変有名らしい。だいたい4時くらいから7時くらいまで。

どこのストリートからはじめるのがいいか、等このあたりの詳しいローカル情報は地域の人の口コミ、ママ友おすすめ、経験者、コミュニティベースが肝。日本でいうローカルな盆踊りや夏祭りは、やまほどあるからいちいちネットで調べないように・・・。

クラスメートはそのあたりに住む人が多いので、そちらのコミュニティ参加が多かったが、私達はマンションでママ友と一緒に独自にキッズパーティをホストした。すでに300近いUnitが埋まったマンションなので、参加者も十分いたのと、安全で楽だから。パーティルーム&BBQエリア、マンション内と近所で15箇所くらい回ったら雨も降ってきたので、子供はテレビ、大人はラウンジルームでまったり!

初アメリカハロウィーンかつ、初パーティホスト。なかなかのできばえだったかなぁ~。笑)