SF ママチャリ日記

東京恵比寿・広尾から米国夫と5歳娘と39歳で初渡米。アラフォー育児に奮闘中。日本の電動ママチャリでサンフランシスコの急な坂も人生アップダウンも快走中。(その後ママチャリは3台盗まれたけど、迷走快走中)

サンクスギビング with Olivier Butchery

アメリカでの初のサンクスギビング(感謝祭)。ニューメキシコに住む義父母と、フランスに住む旦那の弟夫婦+ちょうど1歳を迎えたベビー、ふた家族がここサンフランシスコに終結した家族でのわいわい祭りとなった。現在のマンションには、住人のゲスト用のルームが2~3部屋ほどあり(家具付でホテル価格よりもお得、何よりも同じビルなのが楽)そこに7~8日滞在してのホリデーだった。

本来七面鳥(ターキー)を焼いてテーブルの真ん中にどかーんとおいてみたいなのが典型的なものだろうけど、なぜかターキー不人気のため代替案として『おいしいチキン』ということになった。

伝統的フランス流お肉屋さん?(Traditional French Butchery)で有名なポトレロヒル地区にある、Olivier Butchery で1ヶ月前から予約。丸ごとチキン2羽と、Sttuffed Quail を(詰め物がはいったウズラ)10羽をメインに、Stuffing (パン粉ベースにセロリ・たまねぎクランベリーとかいろいろ混ぜたもの)と、パプリカ&芽キャベツのグリルをサイドに。一緒にお祝いに来てもらった10年来のフレンチ友人夫婦家族J & M & M (4歳)。Jお手製の二層チョコレートムースが最高。通常はパンプキンパイが多いようだがこれも今回反対派が多く、ピーカンパイとムースとなった。

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ホストになると、全くもってホリデーではない・・・。ベビーと子供つきの1週間強のアクティビティプランニングとブッキングなどの一大仕事のうえに、時差ボケ、生活リズムも微妙にずれてくるし、毎日3食ずっと一緒だし(国際携帯事情で)こちらのアプリがない人達にはSFライフはちょっと優しくないし、終始ストレスたまりまくり、というのが正直なところだ。苦笑)

トランプ派優勢なテキサス州の義父母のところに1週間帰らなければならなくて心身疲弊していた近所のママ友とも、お互いの『嫁仕事』を褒め称えなぐさめあって迎えたブラックフライデーサイバーマンデー

感謝祭のあとのストレスフルなママ達の発散としてこのショッピングがなりたってるんじゃないか、なんてブラックなジョークもとばしつつ、休む暇もなく『ここからクリスマスまでのホリデーの谷間にやたら集中する仕事&ビジネス』と『クリスマス準備』、『子供の冬休み対策準備』に追われる・・・。

 

とはいえ、フレンチな1歳児のベビーと遊べて、祖父母や叔父叔母からも終始かわいがられて、うちの娘が一番楽しかった1週間と思われるので、花丸としておこう。

大統領選挙。幼稚園、会社、女性リーダーシップについて思う

このタイミングでアメリカにいたことは、とても意味深いものだったのかもしれない。カリフォルニアはとてもリベラルなので、基本的には民主党派・クリントン派。シリコンバレーにグローバルなテク企業群も基本的にはクリントン派だったのだろう。大方の人々はショックで絶望。仕事にこれないくらい衝撃という感じだった。街でも多くプロテストが行われていた。特にLGBTの聖地カストロでは、週末に大規模パレードがあったようだ。

結局誰が上にたっても、①そもそも二党の理念(銃とか中絶とかの議論)みたいなものに引きづられるのと、②現状への不満を『党をかえる=変化する』期待で置き換える、この2点のほうが重要だったのかな。いろんな意味で二分されてるアメリカ、グローバル化(で損をするアメリカ)への不満、を象徴した結果だった。 

そんな中でいろいろ考えさせられたのが3点

①幼稚園での模擬選挙

②会社経営陣からのメッセージ

③女性リーダーシップ

 

①幼稚園での模擬選挙
生徒に実際に選挙させて選挙の重要性や仕組みを理解する。そこまではいいのだが、なぜヒラリーを選ぶのかなどを答えさせるのだが、完全に『親がいってることのコピー』。またヒラリー投票が当たり前、なぜならXXは悪い人だから、といった兆候は(たとえ事実上この州や学校の倫理的にそうだからといって)そうでない人が意見をいえないような雰囲気・・・いかなるものか?と思ってしまった。大人の社会環境ならまだしも、学校・子供ならなおさら、『そういう中でもきっちり中立で反対意見を尊重する』ことのほうを教えるべきでは?なんて思ってしまった。人々の多様性を尊重するっていいつつ、『その多様性主義』を尊重しない派を頭ごなしに否定するほうに誘導するってどうなのか・・・。うーん、ややこしい難しい。

②会社経営陣からのメッセージ

特に女性や・人種マイノリティー、LGBTグループなどへのメッセージはとても早かった。会社の上層部からの、『企業ポリシーには一切影響しない、継続して多様性を重視するから心配しないで』と。私の属している企業もそうだけど、名だたるこの街の企業群や旦那の事務所なんかも似たような反応だったとか。一方で、『こういう州・企業にいるからといって、皆が同じ反応とは限らない、そうでない選択をした人もいるのでお互いを尊重してほしい』と念押しもきっちり。いろいろ激動な社会、将来の不安が立ち込める環境の中での、いろんなメッセージ、議論。それだけみんなの衝撃がものすごいんだなぁ、というのを肌で感じる1週間だった。

③女性リーダーシップ

何かにつけて『女性の』大統領というところに注目・議論が集まってきたのも今回の特徴だろう。興味深いのは『女性』自体も分裂が深まっているという点。あえて日本風に名前をつけると・・・

1)昭和型肉食バリキャリ派
ヒラリーのような都市圏・エリート・セレブみたいなバリキャリママのすっごい女性陣とその予備軍、憧れ群

<対抗>

2)古き良き女性派
従来から(現在もだけど)なんだかんだで男性優位の社会で満足・得をする派。強いものにまかれたい派。ヒラリーや上記エリートやセレブには違和感・反感・妬みが強い。アメリカ一般的にはここが一番多いような感じがする。

3)ミレニアル的草食ゆるキャリ派

女性リベラル派だけど(日本でいう)昭和型ながっつり肉食系に違和感を覚える派。結局『たまたま女性』なだけでやり方は権力のある男性と同じにみえてしまうので、ヒラリーに魅力を感じない?世代もあるだろうけど。

 

日本でも女性のリーダーシップ、ロールモデルとかももりあがっていた(いる?)ころ、日本企業の中でそのような議論を3年くらいしたけれど、ここがとっても難しいところだ。1)をもちあげるばかりの方向性にいきがちで、実際の一般マジョリティはめちゃめちゃ萎えてるというのが本音だったりする。誰をたてるかで、浮動票がどっちにでもつく・・・。やっぱり男女は決して平等にはならないんだなぁ。

 

とはいえ、毎日めげずに地道にやっていこう・・・。

ようやくシッター確保

Care.comでベビーシッター探しをして早4ヶ月。ようやく良縁と運がまわってきたようだ。ニーズとしては2種類あって、

①平日17時~19時の間のケア(英語)

②日本語の先生兼シッター(週1)

日本の朝とこちらの夕刻に、だいたい週3で、ビデオ会議が入るので、その間にゆるーい家庭教師的な感じで英語での保育がいいかな、と。だいたい30人くらいの応募の中から、10人くらいやりとりして、実際にあった3人目にして、意気投合。市内の大学に通い幼児教育を専門に学ぶ良いお姉さん。

そして、同時期に日本語のお姉さんも確保。日本語メインのケアをするアルバイトさんといった感じ。

日本とアメリカの間にもオペアビザという制度があることをいまさら知ったのだが、その最大日本人コミュニティがサンフランシスコにもあるらしい。

オペアケアは米国国務省認定の有給チャイルドケア・プログラムで、アメリカでお給料をもらいながら子供のお世話をし、学費補助を利用してシティカレッジなどにも通えます。往復航空券&滞在・食費無料で、年間約100万円のお給料をもらいながら、最大2年間、有給で働くことができます。』(その道のイントラックスさんのサイトより)

早く知っていればよかった。

アメリカは保育・幼児教育は本当にいいビジネス。そうやって実績をつんで良いシッター・ナニーになった人は、時給が50ドル(5000円ほど)近くなることもあるらしい。ちなみに今サンフランシスコでは時給20ドルがベースかな、と思われる。15~30ドル範囲での広告が多いが20ドルベースの+tips/expenses みたいなのが標準かも。

日本(東京)でもこれだけ保育士不足という社会問題がある中で、もっと柔軟な保育のあり方を検討したほうがいいと思った。保育士=福祉=保育園事情の狭い世界=激務という方程式から抜けられて好きな形で働けるひとつの職業として、ベビー・キッズシッターという職業を確立して、かつビジネス化・高度化していく。

それと同時に、日本にいる外人がものすごい高い確率で経験しているALTのように、海外から政府が積極的によびよせるのもいいかも。特に英語圏からだったら家庭教師みたいな感覚でニーズがあるはず。

 

ともあれ、これで、ちょっと頼れる人が増えたので、精神的にものすごく安心。

 

 

 

Daylight Saving Time! 時差ずれ注意!

ちょっとちょっと!いきなり『今夜2時で時計を1時間遅らせること』的な告知がモバイル上できた。おそらくGoogle Calendarのサポートかな?それよりそんなの誰も話題にしてなかったし、知らなかったし!どうやら2016年は3月13日からサマータイムなるものが始まってて、それ以降にやってきてる私には『時計をずらす』行為は初めて!

Daylight Saving Time (DST) is the practice of setting the clocks forward one hour from standard time during the summer months, and back again in the fall, in order to make better use of natural daylight. (このサイトより引用

全米ほぼ全土であるようなので、アメリカで完結する仕事の場合には、実際関係ないのかも。

Less than 40% of the countries in the world use DST. Some countries use it to make better use of the natural daylight in the evenings. Some studies show that DST could lead to fewer road accidents and injuries by supplying more daylight during the hours more people use the roads. Other studies claim that people's health might suffer due to DST changes.

ふーん。40%の国々で適用されてて、自然光をよりよく活用し、ビジネスにも健康にも事故防止のためにもいいらしいとか。とはいえ、そうでない結果もあって賛否両論とのこと。

日本との時差を考慮して、ビデオ会議をいろいろセットアップしつつ、娘の予定やら、ベビーシッターやらの予定を組んでいたのだが、微妙に一時間ずれたのでちょっと迷惑!(というか誰か警告してよ~)いままでこちら夕方5時が、日本の朝9時。それが10時になる。そういう意味では娘を4時半~5時に迎えにいく前に一連会議が出来てしまうので、結果オーライか。

シカゴ 野球事情 Cubs優勝!

仕事でシカゴにいってきた。シカゴは、私が16歳のときに母の友人が駐在になったので、便乗して一人で遊びにいかせてもらった、初渡米のまち。マイケルジョーダンとかがバスケ界を君臨していたころだ。その後も何度か訪れいてはいるが、毎回何かと感慨深い。英語が話せなかった10代、将来のイメージとビジョンと冒険心だけですごした日々と、そしてこの現在と。まぁまぁ、悪くない。

サンフランシスコからシカゴは4時間のフライト。時差が2時間あるので、夕刻6時台発でもホテルについたら夜中の1時とか2時とかだ。真夜中にミシガン橋からみえるTrump タワーの存在もなんだか(大統領選を控えるこの時期)タイムリーで面白い。(※同僚がそこに泊まってた)

とりわけ面白かったのが、Uber/Lyftなどのドライバーが皆

『金曜はどこでどうしてる?』と聞いてきたこと。何?ナンパか?と思っていたら、そうではなく、その週末金曜から歴史的な野球の試合があるから、だという。つまり訳すと『どこでどうやって試合を観戦する予定なのか?』という挨拶だった、ということ。

シカゴカブス(Cubs 幼熊・幼獣という意味)が、なんと108年ぶりのワールドシリーズ制覇できるか、という決勝試合のことだ。その週末から第3、4、5戦が予定されていて、街中『Cubs Blue』といわれるお祭りフィーバーで、公園の噴水やらとある川までブルーに染まっていた。何よりも会う人会う人との話題がそれだったので、Cubsがいったいなんのスポーツなのか(野球?バスケ?アメフト?)すらおぼつかなかった私も、すっかりインスタントCubs Fanに。(@単純)ちなみにその週末チケットもうわさによると、立ち席で30万円からになってるとか!あとその時間帯はおそらく、Uberドライバーの供給はほぼないはずだから、料金上昇のリスクに気をつけたほうがいい、というアドバイスまで。笑)

結果、その週末だけでは決着がつかず、第6、7戦まで延長され、サンフランシスコに戻ってきて11月2日(水)にテレビで野球観戦をしてしまった!延長10ゲームの最後の最後は、残念ながら娘の寝付かせでみなかったんだが、シカゴにゆかりのある旦那はテレビにかじりついてみて大歓声!シカゴから赴任してきた近所のカップルも大喜びで、一緒にお祝いした!(なんと適当なインスタントファン!)