SF ママチャリ日記

東京恵比寿・広尾から米国夫と5歳娘と39歳で初渡米。アラフォー育児に奮闘中。日本の電動ママチャリでサンフランシスコの急な坂も人生アップダウンも快走中。(その後ママチャリは3台盗まれたけど、迷走快走中)

多&異文化教育 Culture in Class

サンフランシスコの学校で、日本の教育と根本的に異なるのは、多文化環境という点だろう。

もちろんアメリカという国自体がそうだと思うんだけど、サンフランシスコ市はその中でも、マルチ度が高いと感じる。ニューヨークとかと比べて街としてはものすごい小さいぶん(10分の1とか)、そのマルチな密度も高く感じられるのかな。グローバルなテク企業が誘致する人材群のマルチ度もそうだろうけど、そこにもともとあった自由で開放的な雰囲気がまたさらに加速させてるのだろう。『ありのままで』というエルサの歌を地でいく開放感。道は汚いし、くさいし、ホームレス多いし、寒いし、温度ころころかわるし、高いしいろいろ欠点は多いんだけど、このマルチ感と開放感は次第に心地よさにかわる。

さて、学校。

毎週TKクラスの主任先生が、学習トピックや写真を例のParent Square というPTA用SNSコミュニティーツールで送ってくれる。4~5歳児たちにあるトピックについて考えさせ、それにまつわる意見やコメントを共有する。各児童のコメントも名前入りで。たとえば『文化』について、What is Culture?

- It’s the place you came from. It’s the language you speak.

- Sometimes I see it in the outside, in the park.

-Culture is when you speak a different language.

-Culture is when you travel to another place.

-It is when you go to a place that you’ve never been.

などなど。

それはそれで親としては自分の子がなんて答えてるのかを知れて面白い限りなのだが、何よりも先生の『学びの結び』がいつも素敵で心に響く。子供側の学びに加え、先生の学びというのがいつもついていて、前向きに毎日子供達から学ぶ姿勢に背筋を正される思いだ。

子供の学び: We started by saying what they knew about culture. According to them, Culture belongs to a place, consists of language and it involves people in different communities. They even brought up that if we don’t learn about others, we could be mean to them. So fairness and equity was also a part of their ideas.

私(先生)の学び:  As Barbara Rogoff said, ” The process of trying to understand other people is essential for daily functioning”.  It made complete sense with our diverse classroom and its inclination and curiosity about what language, places, food and families mean and how all of these can co-exist within the environment of the classroom setting.  (一部抜粋)

『他人を理解しようとするプロセスは、日々の日常の中でも必要不可欠な要素である。』と専門家はいう。それは毎日多様性の高いこのクラスですごしていると~どんな言語や場所、食事、家族があって、それが何を意味するのなどへの好奇心や関心、そしてそれが教室という環境のなかでどう共存していけるのかと考える環境の中で~、本当にそのとおりだな、と思う。

確かに、うちのクラスはスペイン、ルーマニア、南米諸国、スイス、インド、中華系、タイ、ブラジル、東欧系、などの親(や祖父母)をもつ子供もいて、インターナショナルスクールに近いかも。主任の先生も小学生までインド育ちだったようなので、バイリンガルの環境・葛藤もものすごく理解が深くて、親も娘も本当に助かっている。